黄斑円孔は網膜の中心部、黄斑部の中心窩が硝子体の加齢現象により穴が開く病気で、視力が著しく低下し、中心部暗点を自覚します。治療は速やかな手術が必要です。視力予後は手術前の視力が大きく関与します。黄斑円孔ができたばかりで、視力も１．０ならば手術して黄斑円孔を治療すれば視力予後も良好です。黄斑円孔ができても放置して、視力が０．１以下になると、手術的に黄斑円孔はふさがりますが、視力回復は多くは望めません。
手術は硝子体手術を行います。原因となる硝子体を除去して、網膜の内境界膜というのをはぎます。手術終了時にガス（１～２週間眼内に残留する）を注入して、うつむき姿勢をとります。
赤い丸で囲んだ部分に穴が開いています。
黄斑円孔の断層撮影検査。中心に穴が開いています。
手術翌日の眼底写真。ガスが上方にみられます。
手術後の網膜断層撮影検査。黄斑円孔は治っています。
