オルソケラトロジーは特殊デザインの酸素透過性レンズを用いて一時的な屈折矯正効果江を得る方法です。
従来のコンタクトレンズと異なり、夜間装用が前提である。日中はレンズを外して生活するが、効果は比較的短時間の角膜の形状変化を誘導するものなので毎晩装用が原則である。効果の安定性、持続時間には個人差があります。
適用は-4.0D程度までの比較的軽度の近視です。乱視が強いとフィッティングが困難です。処方においては、従来のコンタクトレンズと異なりセンタリングと矯正効果が別要素であるため、それぞれを達成しなければならないので処方には経験を要します。
レンズデザインと上皮変化
屈折矯正手術が角膜実質の厚みを変えるのに対し、オルソケラトロジーでは上皮再配分と呼ばれる上皮厚みの部位変化によって効果が生まれます。
すなわち装用を繰り返すことによって涙液の薄い中央のベースカーブ部では上皮の厚みが減り、それを囲むリバースカーブ部では相対的に上皮が厚くなります。
オルソケラトロジーの効果
屈折の改善と定着には時間がかかります。一晩でかなり効果が出る場合もありますが、一般には屈折値の大部分の変化は1週間ほどかかります。この期間は日々視力が異なります。処方交換の判断はい1週間以上か待つ必要があります。