眼トキソプラズマ症とは猫科動物を終宿主として、あらゆる哺乳類、鳥類を中間宿主とするトキソプラズマ原虫(Toxoplasuma gondii)による感染症です。
先天感染と後天感染があり、先天感染は妊娠中に母体に感染して、胎児に感染するものです。後天感染は中間宿主の鶏肉、豚肉、鹿肉、羊肉中の原虫や猫科動物の糞便中に排泄された嚢胞体を食べることにより感染します。
症状は先天性感染と後天感染に分けると、先天感染は眼底の陳旧性網脈絡膜瘢痕病巣がみられます。後天感染では白色の網膜滲出性病変を認め、硝子体混濁や血管炎を伴います。