近年、様々な眼の疾患に硝子体内注射が行われるようになってきました。
以前眼科で眼の注射といえば、結膜下注射やテノン嚢下注射が主流でした。
結膜下注射したりテノン嚢下注射しても眼―血液柵(ブラッドオキュラーバリアー
があるため、注射した薬剤はなかなか眼内に到達しません。
そこで硝子体内投与が行われるようになりました。
しかし眼球に直接注射するために、注射に伴うさまざまな合併症をさけなければなりません。
まず一番避けなければならない重大な合併症は術後眼内炎です。
注射するときに薬と同時に有害な菌が入ってしまい感染症を起こしてしまいます。
失明につながる重大な合併症です。
次に注射針が水晶体にあたり水晶体損傷を起こします。
また網膜を穿孔し網膜剥離になることもあります。
また薬剤と同時に空気が入ることがあり、注射後に泡粒のようなものが見えることがありますが、1~2日程度で自然に消失します。