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糖尿病網膜症は単純糖尿病網膜症、前増殖糖尿病網膜症、増殖糖尿病網膜症と
進行していきます。前増殖糖尿病網膜症の段階になると網膜光凝固術が必要です。
当然視力に大事な中心部、黄斑部はなかなかレーザーできません。中心に光凝固すると
暗点が残ったり、中心部が萎縮してしまうからです。まずは網膜の周りにレーザーを行いますが、
進行すると、その黄斑部が糖尿病におかされていきます。
糖尿病黄斑症とは、糖尿病により黄斑部がおかされて視力が低下する状態をいいます。
黄斑部とは、眼底の網膜の中心部付近をいいます。
正常な眼底です。
✧の部分が中心窩、ものを見る中心部分です。
糖尿病に対する網膜光凝固術は眼底にレーザーを行うのですが、全体的にばらまいたようにレーザーをします。褐色の点々が時間が経過した網膜光凝固斑です。レーザーを黄斑部に行うと不可逆的な視力低下や視野欠損、暗点を自覚してしまうので、光凝固術は図のように黄斑部を避けて行います。
しかし最終的に網膜光凝固術をしていない黄斑部が悪化していきます。この状態を糖尿病黄斑症といいます。所見としては黄斑部に白斑や出血が増加したり、浮腫(水分がたまった状態)により視力低下していきます。以前は治療方法も確立されていなかったですが、
最近では黄斑部に光凝固をしたり、新薬である抗VEGF抗体の硝子体内注射や、硝子体手術が行われています。
以前は糖尿病黄斑症は黄斑部に網膜光凝固術を行っていましたが、現在糖尿病黄斑症の治療は、抗VEGF抗体の硝子体内投与や、硝子体手術が行われています。
網膜に出血(赤い)と白斑(白色)がみられます。
眼底に網膜光凝固術(レーザー)を行います(灰色の点々模様)。このようにレーザーで出血や老廃物がなくなって落ち着けがいいのですが、
周りをレーザーしても、中心部に白斑(老廃物)がたまって視力が落ちてきます(糖尿病黄斑症)。
こちらも周りにレーザーは打てても、中心部は打てないので、真ん中に出血や白斑が沢山みられます。
光干渉断層法(網膜の断面図を示す検査)の正常網膜を示します。中心窩はへっこんでいます。
断層写真を撮ると中心部に浮腫を認めます。
以前はこのように黄斑部に網膜光凝固術を行っていましたが、長期間様子をみるとだんだん黄斑部がいたんで萎縮して
視力低下につながるので、最近では硝子体手術や抗VEGF抗体の硝子体内注射が行われます。