最近、スマートフォンを長時間していたら、内斜視になったり外斜視になるとといってくる患者が増えてきています。スマートフォンをやめたら少しよくなったとも聞きますので何らかの因果関係はあると考えられていますが、まだ詳細は分かっていません。
眼からスマートフォンの距離が近いために、通常より強い輻輳(両方の眼球が内向きになること)が必要になります。眼を寄せることが続いために起こる内斜視や、寄せることがつらくて片眼で見るようになるため外斜視(外に向いてしまう)が強くなる両方のケースが報告されています。
スマートフォンを中止して軽快する場合もありますが、低年齢児の急性の内斜視は弱視になる場合もあため1年以内の手術が必要になってきます。
まだスマートフォンと低年齢児との関係の歴史が浅く、これからの研究報告が待たれます。