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眼の血管
1 眼動脈 内頚動脈からでた眼動脈は、視神経の外下側に沿って視神経管を通り眼窩に入ります。まず2本の毛様動脈の枝が出て、次に網膜中心動脈が硬膜を貫通して視神経内に入ります。 眼動脈の枝 網膜中心動脈→網膜 長・短毛様動脈→脈絡膜・虹彩・... -
眼窩
眼窩とは頭蓋内における眼球を収納する場所。眼窩を形成するのは骨の集合体です。 上壁 前頭骨眼窩部・後方は蝶形骨小翼:薄く頭蓋腔と前糖洞に隣接します。 下壁 上顎骨・頬骨・口蓋骨:非常に薄く上顎洞に隣接します。 外壁 前部は頬骨、後部は... -
外眼筋
眼球外部に付着する筋肉には4直筋(内・外・上・下直筋)と2斜筋(上・下斜筋)があり、円滑な眼球運動を行っています。 ①視神経 ②上眼瞼挙筋 ③上斜筋 ④滑車 ⑤総腱輪 ⑥上直筋 ⑦外直筋 ⑧下直筋 ⑨下斜筋 外直筋 外転神経支配 内直筋... -
涙の量
涙の分泌量は年齢とともに徐々に減少していきます。 涙の分泌量をしらべるのにシルマー法というのがあります。 専用に長細い紙(5×35mmの短冊状の濾紙)をまぶたにはさんで、まぶたつむって5分間待ちます。そしてその紙がどれだけ濡れたかを検査します。... -
涙器
涙器は涙液を分泌する涙腺と涙液を排出する涙道からなります 涙腺: 眼窩の外上方にあり眼瞼挙筋の腱により二分されています 涙液: 涙液の分泌量は一日約2~3mlで睡眠中には分泌されません。殺菌作用をもつリゾチームなどを含有します 涙液層:単純... -
硝子体
眼球内の大部分を占める腔 構造 細いコラーゲン原線維からなるゲル組織です。水晶体側面と毛様体に面するところは膜様構造をとり、前硝子体膜とよびます。その他のところでは網膜の内境界膜と接しています。鋸状縁後方2~3mmの網膜から毛様体扁平部の... -
硝子体の役割
硝子体とは 構造 細いコラーゲン原線維からなるゲル組織です。簡単に言うと透明な寒天のようなものです。 生後から40~50歳頃までは硝子体は眼球内を充満しております。 硝子体基底部(鋸状縁後方2~3mmの網膜から毛様体扁平部) 緑色の部分が硝... -
光干渉断層計(Optical Coherence Tomography:OCT)
眼科検査機器も日進月歩で進化しております。以前は網膜の検査は眼底検査が主流でしたが、 現在は光干渉断層計(OCT)を使って網膜を組織レベルで細かく検査できるようになりました。 OCTは複数の波長からなる光を使って干渉計測することによって網膜の断... -
網膜
網膜 鋸状縁から後方にあり後極部がもっとも分厚く0.5mm、赤道部が0.5mm、周辺部が0.1mmです ①構造 組織学的に10層構造になっています 内境界膜 網膜の最内層(硝子体側)にある境界膜。Muller細胞の基底膜 神経線維層 神経節細... -
ぶどう膜
眼球は外から角膜・強膜、ぶどう膜、網膜の三層構造になっています。 そのぶどう膜は虹彩、毛様体、脈絡膜から構成されます。 ①虹彩:角膜後方にある膜状の組織で、その中央部に瞳孔があります。その表面は様々な紋理をしめします。瞳孔縁から約3mm離れ...