眼の構造 前房

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前房隅角

虹彩根部で、前面は角膜後面と強膜の前方部分、後方は毛様体、虹彩からなる断面三角の部分・角膜のデスメ膜の終わりの部分に相当するシュワルベ線から虹彩根部までの部分は下方からぶどう膜の一部が重なり合い線維柱帯網を形成します。この部は前房水の流出に重要な部位です。

1線維柱帯網:房水が通過する部位で、ぶどう膜網、角強膜とシュレム管の内皮から構成されます

2シュレム管:角膜輪部に近い強膜内の前房に近い部位にある線状の管で、このところから房水は集合管を通り上強膜静脈内に流れ出ます

虹彩根部:虹彩の根部は他の部位に比べ厚みが薄いです

房水

前房および後房は房水で満たされています。房水は無血管組織である水晶体および角膜の栄養補給、老廃物の運動と眼内圧の恒常化に働いています

成人の総房水量は約300μlでその250μlは前房にあります。房水産生量は2~6μl/分で、防水の1~2%が1分間に置き換わり1~2時間で新しくなります。

房水のpHは7.35~7.45で前・後房水の組成は血漿とは異なります

毛様体突起の上皮細胞は血液・房水を形成して、血漿成分の濾過および能動輸送により賛成される房水を一次房水といい、、炎症、外傷、手術などで血液・房水柵の破綻後に蛋白に富んだ房水が産生され、これを二次房水といいます。

房水の循環

房水は虹彩・水晶体間を通り瞳孔を経由して前房に至り。大部分は線維柱帯網を通りシュレム管経由で上強膜静脈に入る(経線維柱帯排出路)。一部の房水は虹彩根部および毛様体経由で脈絡膜循環に入ります(経ぶどう膜・強膜排出路)

房水の流出の生理的抵抗部位

虹彩・水晶体表面間:前・後房間の連絡は常時開放しているのではなく、後房圧が前房圧を上回ると後房水が前にbulkとして流れ出ます。この部の抵抗が高まると後房圧が上昇し虹彩根部が線維柱帯に押しやられて、閉塞隅角緑内障が起こることがあります(急性閉塞隅角緑内障)

線維柱帯網:生理的にもこの部は房水排出に抵抗を示します。この部の抵抗が異常に高まると開放隅角緑内障が起きます

眼圧

眼圧は①房水産生量、②房水流出抵抗、③上強膜静脈圧により決まります。

正常眼圧は15±5mmHgいずれの年齢の眼でもほぼ同じ値を示します。

老人になると流出抵抗は上昇するが、毛様体突起の上皮の基底膜が肥厚し房水産生量が抵抗して、上記正常眼圧を保ちます。

血液・眼柵

血液と眼組織の間には様々な柵構造があり、物質の選択的通貨を行っています。

血液・房水柵 毛様体色素上皮がその役割をなします

血液・網膜柵 ①内血液網膜柵:網膜毛細血管内皮細胞

       ②外滅益網膜柵:脈絡膜の血管は柵構造を持たず。網膜色素上皮がその役をなします

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