眼科の手術、硝子体手術後に硝子体内に滞留性ガスを注入して、手術後うつむき安静にする治療があります。
治療対象の病気が、裂孔原性網膜剥離、黄斑円孔、黄斑下出血などがあります。
裂孔原性網膜剥離とは硝子体が網膜をひっぱって穴をつくりそこから液化した硝子体が流入して網膜がはがれて失明する病気です。
治療の方法はその原因となる硝子体を切除して穴の周りにレーザーを行い、手術最後に滞留性ガスを注入して、
手術後ガスの浮力を利用して穴をふさいで網膜剥離を治すものです。
ガスの滞留期間はSF6が1~2週間、C3F8は2~3週間です。病気の状態により使い分けます。
![](https://ganka.info/wp-content/uploads/2023/03/vk487401-1024x1030.jpg)
裂孔原性網膜剥離の眼底写真
網膜に穴があいてその周囲が網膜剥離を起こしています。
![](https://ganka.info/wp-content/uploads/2023/03/vk540226-1024x1022.jpg)
硝子体手術後ガス注入
硝子体にガスが滞留しています。
![](https://ganka.info/wp-content/uploads/2023/03/vk488973-1024x1033.jpg)
時間とともにガスは減少していきます。