斜視

斜視　両眼視機能の異常を認め、結果的に眼位のずれがおこるものです。

　　　両眼視機能とはになかというと、眼は二つありますが、物は一つにしか見えません。

　　　二つの眼が見えている像を脳が一つにする機能（融像）を両眼視機能といいます。

　　　さらにその二つの像がそれぞれ角度が違った状態で頭の中で立体的に構築しています。　　　

　　　

斜位　融像が妨げられたときのみ眼位のずれが起きるもので潜在性斜視ともいいます。　　

　　　両眼視機能は比較的良好に保たれており、軽度のものは生理的と考えられます。

斜視の分類

　共同性斜視　通常の斜視

　麻痺製斜視　外眼筋の麻痺によるもの（眼筋麻痺）

斜視の種類

　内斜視　眼球が内向きになります。

　外斜視　眼球が外向きになります。

　上斜視　一眼が上、他眼は下方に位置するが上方に位置する方をもって記名します

　回旋斜視

　恒常性斜視　常に斜視になっているものをいいます

　間歇性斜視　斜視のときと斜視でないときとがある状態をいいます

　調節性内斜視　遠視眼で過調節や過輻輳のため、とくに近見時に内斜するもの

　片眼性斜視　一眼のみが常に斜視になっているもの

　交代性斜視　斜視眼が交代するもの

内斜視　先天性内斜視（発症が約６ヶ月いないのもの）

　　　　　　　：斜視角が大きい、外転制限がみられる、非調節性　下斜筋渦動が随伴することが多い　　　

　　　　　　

　　　　調節性内斜視（２～５歳の間に発症することが多い）

　　　　　　調節麻痺剤使用→完全矯正眼鏡→正位

　　　　　　非調節性内斜視→弱視になりやすい

外斜視　間歇性外斜視（外斜位）

　　　　恒常性外斜視　交代性のことが多い

上下斜視　水平斜視に伴っていることが多い

　　　　　大部分のもので非共同性

　　　　　上下直筋・上下斜筋麻痺などによる下斜筋渦動

その他　Duane症候群　先天性の外転障害

　　　　　　　　　　　内転時眼球の後退、瞼裂の狭小

偽斜視　斜視ではないのに斜視に見えるもの。内眼角贅皮といって眼の内側に皮膚が多い人に見られます。