眼の構造 硝子体

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眼球内の大部分を占める腔

構造

細いコラーゲン原線維からなるゲル組織です。水晶体側面と毛様体に面するところは膜様構造をとり、前硝子体膜とよびます。その他のところでは網膜の内境界膜と接しています。鋸状縁後方2~3mmの網膜から毛様体扁平部のほぼ中央部までのところでは他のところと比べより強く密着していて、このところを硝子体基底部と呼びます。硝子体後部が網膜から分離すると、その部はゾル状となりゲルとゾルの境界部に膜様構造が観察できます。硝子体細胞は硝子体の周辺部にわずかに認められるのみです。

クローケ管

胎生期初期にできた第一次硝子体は対価し、第二次硝子体に置き換わります。第一次硝子体の退化した痕跡が第二次硝子体の中央部にやや光学的特性のことなる部位として認められる。これをクローケ管と呼びます。

硝子体動脈遺残

胎生期には太い血管が硝子体の中央部を走り水晶体・虹彩まで至るが、その後退化して多くの眼では痕跡を残しません。一部の眼では視神経乳頭部の前面にループ状の血管や不透明な塊状の組織が認められます。

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