眼の構造 水晶体

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直径9mmの円板状で前後に凸面をなし、後方の湾曲が前面に比べ強いです。毛様体突起から水晶体赤道部に至るチン小体により懸架されています。調節によりその厚みは異なるが4~5mmである。その直径は極大に散瞳した瞳孔径より大きいです。

構造

水晶体は嚢、皮質、核に大別されます。表面は水晶体嚢によりおおわれ、その内側で赤道部より前方に水晶体上皮が一列に並び、盛んな細胞分裂をなしています。ここで出来た細胞は次第に後方に外側から押しやられ、赤道部の後方で核を失い水晶体線維となります。水晶体線維の生成は一生涯続き、古い線維は中心部に圧縮され核と呼ばれる光学的不連続帯として顕微鏡で観察されます。

35歳ころから水晶体核は黄色調となり年齢が増すにつれ褐色調となります。これは太陽光線の長波長の紫外線が原因と考えられ、核の水晶体蛋白のアミノ酸がphtooxidationされるためである。水晶体は幼児では70%の水分を含有するが、老人では65%に減少し、蛋白成分は逆に30%から35%に増加します。

毛様小帯

毛様体突起から水晶体の赤道部に向かう細い透明な線維が多数みられ、これを毛様小帯(チン小体)と呼び、水晶体を懸架し、毛様体の輪状筋の収縮により水晶体の厚みを変え調節を行っています。

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