視力発達と弱視

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人は生まれてすぐにものが見える機能が備わっているわけではありません。言葉を徐々に覚えるように視力もだんだんと獲得していきます。

視力発達と年齢

生後1か月ではぼんやり物が見えてる程度で、3か月には0.01~0.02、6か月になると0.04~0.08、1歳になると0.2~0.25、2歳で0.5~0.6、3歳になると大体1.0以上になります。

この視力発達の過程でさまざまな原因で視力発達を妨げることで弱視になります。つまり眼の具体的な疾患がないのにも関わらず視力がでない状態を弱視といいます。その原因として

形態覚遮断弱視


 物体から網膜に到達するまでの経路で光を遮る原因、たとえば、生まれたときからまぶたがさがっている(眼瞼下垂)、中間透明光体(角膜混濁、白内障)などの病気があって網膜に刺激が十分に入らないと視力が発達しません。しっかり視覚刺激を受け取るには、原因を取り除くための手術が必要なこともあります。


斜視弱視

ものを見ようとするときに片目は正面を向いていても、もう一方の目が違う方向を向いてしまっている状態のことを斜視といいます。片目の視線がずれている場合、その目が使われないために視力が発達しません。


屈折異常弱視


 両目に強い遠視や乱視があると網膜にきちんとピントが合いません。このような状態で過ごしていると、視力が発達しません。


不同視弱視


 右眼と左眼の屈折度数の差が大きいと、屈折度数の大きいほうの目にきちんとピントが合わず、その目が使われないために視力が発達しません。

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