学校で視力の紙をもらい、眼科受診を勧められ眼科受診したところ遠視といわれることがあります。
近年、スマートフォンやタブレットの普及で近視人口(きんがん)が増えてきたといわれています。
近視はよく聞きますが、遠視とはなにかを解説します。また遠視は視力がいい場合が多いのですが、なぜ眼鏡をかけないといけなかも解説いたします。
まずはよく聞く近視とはなにか説明いたします。
近視
無限遠方から来る平行光線は網膜の前に結像し、眼前有限の距離の1点から出る発散性の光線が網膜に結像します。
すなわち遠点は眼前有限距離にある。これを近視といいます。このため網膜にはぼやけた像が写ります。

そのため近視になると凹レンズで矯正する必要があります。現在スマートフォンや小型携帯ゲームが普及して視力不良の児童が日本ばかりでなく世界中で爆発的に増えています。以前は日本でも視力低下は受験世代の中学生や高校生でしたが、最近は小学生の視力不良の児童が増えています。

一方、遠視の説明をします。
遠視
無限遠方から来る平行光線は網膜の後ろに結像し、眼の後方有限の距離1点に向かってゆく光線が網膜に結像します。
すなわち遠点は仮に眼の後方有限距離にあるとします。これを遠視といいます
調節しないと網膜にはぼやけた像が写ります

凸レンズにより矯正します。しかし遠視だからといってすべての人が眼鏡矯正が必要ではなく、年齢、遠視の強さによって眼鏡矯正します。


レンズを分厚くすることで近くが見えるようになります。

しかし人間は水晶体(レンズ)を調節することにより水晶体(レンズ)を分厚くすることにより近くのものを見えることができます。
それと同じで、遠視の人が調節することによりレンズを分厚く(黒い図のレンズが赤いレンズにする)することにより、凸レンズによ
る矯正をしなくてもよく見えるのです。しかし、調整していないとき(ぼーっとものを見ているとき)はぼやけてみえることになりま
うす。さらに遠視の人は常に調節した状態でものを見ているので、眼精疲労(めがつかれてしまう)になったり、眼痛、頭痛の原因に
なることもあります。そのため、よく見えている遠視の人も眼鏡で矯正する必要があります。