眼科で処方される点眼薬の種類ってどれくらいあるかご存知ですか?
たくさんの種類の点眼薬があることを想像されるかもしれませんが、
実は点眼薬の種類は下記にあげるくらいなのです。
様々な眼の病気には下記ものもから適切な点眼薬が処方されます。
・抗菌点眼(抗生物質、抗ウイルス剤)
・抗炎症剤(ステロイド、非ステロイド)
・抗緑内障
・抗ドライアイ
・瞳孔薬(散瞳させたり縮瞳させたりする点眼薬)
抗菌点眼には主に抗生物質の点眼があります。よく処方されるクラビット点眼(レボフロキサシン点眼液、ニューキノロン系)はさまざまな細菌に効いて重宝されます。古いものですと、ペニシリン系、エリスロマイシン系、セフェム系などがあります。
また抗ウイルス剤として帯状疱疹ヘルペス、単純ヘルペスに効果のある軟膏があります。流行性角結膜炎を発症するウイルスに対する治療薬はなく、自然治癒を待ちます。
その他特殊なものとして抗真菌剤があります。
抗炎症剤として主にステロイドと非ステロイドのものがあります。
抗炎症剤の点眼は結膜炎、手術後点眼、ぶどう膜炎などに使われます。
ステロイドは抗炎症効果が強いですが、副作用(緑内障、易感染性、白内障など)に注意が必要です。
緑内障点眼にはたくさんの種類の点眼があります。
ドライアイ(乾燥性角結膜炎)に対する点眼も存在します。ドライアイの点眼にはヒアルロン酸が含まれています。
また最近では涙の産生を増加させる点眼も出てきています。涙の成分であるムチンや水分の分泌を促進し、涙の状態を改善することにより、角結膜上皮の障害を改善します(ジクアス点眼)。
瞳孔薬というのは散瞳させたり縮瞳させたりする点眼薬のことです。
散瞳は糖尿病網膜症や網膜剥離などの眼底検査をするときに眼底を見やすくするために必要です。また虹彩炎やぶどう膜炎の治療にも使います。
縮瞳薬は緑内障発作の治療に使用します。