色覚異常

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色覚とは

外界の像は角膜、水晶体、中間透光体を経て網膜黄斑部に結像されます。網膜の光を感じる細胞には杆体細胞と錐体細胞に分類されます。杆体細胞はわずかな光を感じ、網膜周辺部に分布しています。くらいところでも光を感じるのはこのおかげです。錐体細胞は黄斑部に分布して(最も密度が高い網膜中心小窩部分(直径400μm)で約15万個/㎟とされる)で生体信号に変換される(一次ニューロン)。錐体細胞は最大光感受性波長を異にする長波長、中破調、短波長感受性錐体(各々、L-錐体、M-錐体、S-錐体と省略される)の3種類があり可視光波長域(380~780nm)をカバーして、それぞれの数は1:20:40くらいの割合で存在します。

錐体細胞で変換された生体信号は2次ニューロンである双極細胞へと伝達されます。さらに3次ニューロンである網膜神経節細胞に伝達後、外側膝状体から大脳後頭葉の視中枢で認知されます。

網膜錐体細胞は長波長、中波長、単波長感受性錐体(各々、L-錐体、M-錐体、S-錐体)のそれぞれの最大光感受性波長はLー錐体:565nm、M-錐体:545nm、Sー錐体:440nmに分類されます

先天性色覚異常は遺伝的異常により、このL-錐体、M-錐体、S‐錐体が欠損して起こる色覚異常です。

分類として1型、2型、3型、欠損の程度で2色覚、3色覚に分かれます。

L‐錐体の欠損を1型、M‐錐体の欠損を2型、S‐錐体の欠損を3型と呼び

錐体の完全欠損を2色覚、錐体の部分異常を異常3色覚と呼びます。簡単に言うと3つの錐体のうち1つの錐体が完全に欠損しているので、2つの錐体で見るので2色覚、3つの錐体のうち一つの錐体が少ないので3つの錐体で3色覚だが、異常3色覚と呼びます。

存在する割合では、1型2色覚は10%、2型2色覚は30%、1型異常3色覚は15%、2型異常3色覚は50%くらいです。

またS‐錐体が欠損する3型はほとんどいません。

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