加齢黄斑変性は黄斑部とう網膜の大事な中心に新生血管が発生して、
視力低下、特に視野の中心部が見えなくなる恐ろしい病気です。
この新生血管は普通の網膜の血管とは違い、容易に血管内から血液の成分が漏れ出てしまいます。
血液は赤いイメージがありますが、赤いのは赤血球であり、赤血球や白血球以外の血球成分以外に血漿成分という
透明な部分もあります。加齢黄斑変性の症状としてこの新生血管から漿液成分が漏れ出て視力低下がおこります。
加齢黄斑変性患者の網膜断層写真(OCT:Optical Coherence Tomography（光干渉断層撮影）)では網膜に透明な漿液成分が漏れ出ています。
漿液成分は治療により消失したら視力回復します。
一方、漿液成分だけではなく、赤血球成分が漏れ出てしまう、大出血を起こす場合もあります。
この場合、治療しても不可逆的な視力低下を起こします。
眼底黄斑部に黄色の脈絡膜新生血管を認めます
脈絡膜新生血管から大出血を起こしています。
