今日11月14日は世界糖尿病デーです。インスリンを発見したフレデリック・バンティングの誕生日に当たるそうです。眼科でも日本人の失明原因の第二位となっている非常に怖い病気です。日本人の糖尿病罹患者数、予備軍含めると1000万人を超える状態です。健康診断でもすぐ引っかかってくるポピュラーな病気です。

それでは糖尿病とはどういう病気なのでしょうか?よく血糖値というものを聞きますよね。血糖値とは食事を食べたあとに食事中の糖分を消化管から吸収したものが、血液中に漏れ出して、その血液中の糖分を測ったものが血糖値です。その血液中の血糖値すなわち糖分(ブドウ糖)は、体全体のエネルギーの源で、特に脳は栄養分として糖分は欠かせないものです。血液中の糖分の低下は脳に致命的な影響が出ます。そのため、体は食事後だけ血糖値を上昇させるだけではなく、食事していなときでも常に血糖値を保たなくてはいけません。どのようにして血液中の血糖値をいじしているのかというと、一度食事により血糖値が上昇すると膵臓からインスリンとうホルモンが分泌され、血液中の糖分を血管内から細胞内へ糖分を取り込ませるよう(貯蔵)な働きを始めます。つまりインスリンは食事後上昇した血糖値をさげる働きをします。さらにブドウ糖(グルコース)は肝臓に入り、結合されグリコーゲンという形(グルコースが連なった形)で貯蔵されます。食事をしていない空腹時にその貯蔵されたグリコーゲンを切って、グルコースに分解して血液に放出して血糖値を保っています。

こういった形で生物は血糖値をコントロールしてますが、現代社会のように飽食の時代になると、食事を過度にとるようになってきます。そのため、食事→インスリン放出→血糖下降の繰り返しが過度になり、食事後インスリン放出が鈍くなってきます。そしてインスリンの出が悪くなり、血糖値があがり、糖尿病になるというわけです。

採血検査で血糖値を測定しますが、食事後はだれでも血糖値が高いので、食事をとっていない空腹時血糖あるいは食後2時間後を測る必要があるのです。

基準値

  • 空腹時血糖…70~109mg/dl
  • 食後2時間血糖…140mg/dl未満

ですのでそれ以上は糖尿病予備軍や疑いということになります。

簡単に言うと血糖値とは血管内のブドウ糖のことなので、よく高血糖で400mg/dlとか500mg/dl

などと聞きますが、例えるならば、コップの水に砂糖を入れていくとどんどん溶けていき(塩は全然溶けませんよね)ずっと砂糖を入れていくと水あめみたいにドロドロになりますよね。この400mg/dlとか500mg/dlの人は血管の中が究極的にドロドロになっていると考えたほうがいいです。

では糖尿病はどういう症状なのでしょうか。答えは最初はほとんど無症状なのです。自覚症状が全くないので、糖尿病と診断されても、仕事世代の方はなかなか病院へ通院したがらないものです。放置していると長年徐々に進行していき、いろんな成人病を合併していきます。高血圧や血栓症様々な病気を引き起こすと考えたほうがいいです。

長期的に糖尿病になると最終的に、神経症(神経の病気)、糖尿病腎症(最終的に透析)、糖尿病網膜症(失明)となってしまいます。

糖尿病の治療は、まず、食事療法、運動療法、内服療法、最終的にインスリン投与になります。

最初の説明通り、まずは食事を制限することが糖尿病の治療の柱だと思います。

ちなみに糖尿病はI型とⅡ型に分かれ、生まれつきインスリンが産生できないのがⅠ型、高齢になりインスリンの反応が悪くなるのがⅡ型です。